オフィスがアレな会社には気をつけろ

勢いのあるスタートアップや社会的なミッションを抱えたスタートアップ企業は、新しいオフィスビルに広大で綺麗なオフィスを構えていたりしますよね。実はオフィスビルっていうのは普通の賃貸でいう敷金にあたる保証金だけでかなりの金額になります。

具体的には家賃の半年〜1年分が相場だったりします。例えば家賃が50万円だったら保証金が600万円とかになるわけです。

そして忘れてはならないのは電気代や空調費用です。広いオフィスになると、 電気代や空調費用は一般の家庭とは比べ物にならないほど高額になります 。私の事務所は150平米ほどで、普通の家の2倍ほどの広さだと思いますが、それでも毎月の電気代は5万円ほどかかります。照明を点けているだけでもかなりの金額になり、エアコンを利用するとさらに高くなります。

さらに、オフィス専門のしっかりとした警備の整ったビルでは、 平日しか入れないという状況が起こることがあります 。一見不思議に思えますよね。1ヶ月分の家賃をきちんと払っているのに、土日祝日は入れない、、、ということが大型のビルでは普通に起こり得ます。

また、 土日祝日はビル全体の集中制御により冷暖房が休止されることもあります 。もしくは休みの日にエアコンを使うために、1日数千円から数万円の光熱費を別途払わなければならないこともあります。 大型ビルならではの特殊な制約が生じることがあるのです 。

なので見栄を張って綺麗なオフィスを構えてしまうのは得策とは言えないでしょう。 基本的には社長本人と数人のスタッフが机に向かって仕事ができる最低限のスペースさえあれば良いと考えます 。つまりマンションの一室とかで全然十分なのです。

無駄に広いスペースやリフレッシュのための空間は、正直なところ基本的に不要です 。スタートアップや起業する人は、そのような方向に走るよりも、 起業して最初の2、3年間はしっかりと売上を作っていくことを意識する方が良い のではないでしょうか。