老後2000万円問題の行方がやばい

老後2000万円問題の行方がやばい

つい数年前に金融庁が発表した「老後の資金が一般的な家庭で2000万円ないと年金だけでは生活できなくなる」という報告書、いわゆる「老後2000万円問題」は、社会に大きな衝撃を与えましたよね。 多くの人が、老後の生活に不安を抱くきっかけになったと思います。

そして先日、とあるテレビ番組でさらにショッキングな内容が放送されました。なんと、20年後、私たちが老後を迎える頃には、必要な老後資金が2000万円どころか、約2倍の4000万円にまで膨れ上がっているというのです。

番組では、物価上昇の影響をシミュレーションしていましたが、現在の物価上昇率が続いて年間3.5%ずつ物価が上昇していくと仮定すると、20年後には4000万円が必要になるという試算結果となるのです。この衝撃的な内容に、ネット上は騒然となりました。

しかし、冷静に考えてみると、物価が上昇していくのは、ある意味当然のことなのかもしれません。経済が成長し、需要が増えれば、モノの値段も上がっていくのは自然な流れです。僕は30代ですが、生まれてからの30年間は、物価が大きく上昇したという記憶はあまりありません。しかし、それより昔の昭和の時代を振り返ると、**毎年物価が上昇していくのが当たり前**だったようです。高度経済成長期には、給料も物価と一緒に上昇していったため、人々はそれほど不安を感じていなかったのかもしれません。

ここ2年ほど、物価上昇が加速していますが、これはある意味健全な経済活動の表れと言えるでしょう。問題は、物価上昇に見合った収入の増加が追いついていないことなのです。 多くの人の収入は、物価上昇に比例して増えていません。 これが、物価上昇に対する不安や不満につながっている根本的な原因と言えるでしょう。

実際、僕の**大学院時代の友達に「給料上がった?」**とストレートに聞いてみると、月の手取りで数千円程度しか増えていないという声がほとんどでした。**天下の東大を出ていても給料はたいして増えていないわけです。**

そんなわけで、今の収入に不安を感じている人は、とりあえずAIを活用する方法だけでも身に着けておいたほうが良いと思いますよ。